■シナリオ解説
主人公 鳴海孝之(変更不可)は、将来の具体的なビジョンを持てずに
周囲に流されて生活している白陵大付属柊学園3年生。
7月の夏祭りの日、待ち合わせに遅刻した水月は、親友の涼宮遙を連れてやってくる。
その彼女は数日前本屋で出会った、内気な女の子だった。
それ以来、何かと3人の輪に遙を加えようとする水月。
しかし、遙の自分を避けようとする仕草に、孝之の苛立ちは募っていく。
そんなある日、3人の行きつけである、学園裏の丘に呼び出された孝之は、
そこで待っていた遙から、好きだと告白される。
内気な彼女の勇気を振り絞ったひとこと。
彼女を傷つけることを恐れた孝之は、その言葉を受け入れてしまうのだが………。
■シナリオ評価
2章仕立てになっていて、2章は1章の3年後という舞台設定。
難易度はさほど高くない。それらしき選択肢を選べば大抵問題なくいける。
んだけども1章と2章での主人公の性格豹変振りはどうしたものか
見事なまでの主人公DQNぶり。
第一章では孝之と遙に感情移入しまくったせいで、2章ではとっぱしから萎え萎え。
シナリオはいいのだが、主人公のせいでついていくのがつらい。
選択肢がただのフラグ立てのためだけにあるってのも非常に不満。
例えば、一人の娘を突き放す選択肢を選んでも結局は「俺はこの子を見捨てられない!」とか
何とか言って庇ってしまう。選択できないもどかしさを表現しようとしているのだろけど、
選択肢はプレイヤーに展開を選択させるためにあるものと自分は考えているので、
こういった内容がまったく反映されない選択肢はいらないと思うんだが。
この第二章は一章とうってかわって痛い系。(主人公がはっきりしないせいもあるが)
一部と二部の間の3年間を1.5部、みたいな感じであったほうが良かった。
本来なら萌えキャラである水月がウザイキャラに成り下がって見えます(少なくとも僕には)
萌えゲー好き、鬱ゲー好き、陵辱スキーにオススメとハイブリットな本作、
エロゲーマーとしては一度はかじっておくべき作品かと。
■音楽
鍵並みの破壊力があります。特にオープニングテーマのRumbling Hearts。
流すタイミングが実に見事。10点満点中100点あげます(ぇ)
そのほかのBGMは、普段の時に流れる曲が耳に少々うるさいかな感じた。
常に聴く音楽だから…ねぇ。でもあくまで僕が感じる範囲なので。
音声は10点満点。特に茜の声優さんは演技うますぎ。
警察官や野次馬まで音声が入っているのは驚いた…
■システム
問題なし。かなり使いやすい。
既読スキップ、音声リプレイ、共に兼ね揃えています。
変更できる設定が多いのもうれしい限り。「タイトルに戻る」が分かりづらかったのが難点か。
おまけモードはCG、サウンド、既読エンディング確認(リプレイは出来ない)、エロシーン再生。
CGは全員クリアしたらほとんど埋まる
汎用システムを使っているらしく、セーブが1000箇所出来るという無駄さ(笑)
全員クリアしてもセーブファイルは50個ぐらいしか使いませんでしたぜ
■CG&演出
1部が終わったらオープニングが流れるようになっているのですが、その演出がスゴク(・∀・)イイ!
雨とかの演出もこの手のゲームにしては凝っている。演算処理とかはVRAM?
拡大縮小などを効果的に使っている。それでみ難いと言う事もないし。
さすがセレロン466Mhz推奨。
問題点として、メモリーをどんどん食っていって2000でもメモリー不足に(´∞`)
9x系の場合を考えると…おそろしや。
■キャラ解説
涼宮 遙::押しも推されぬヒロイン
君望で一番萌えました( ´∀`)。だって可愛すぎやろ、アンタ!第一部やってたら
転げ回るぐらい萌えますよ!
第一部で悲劇のヒロイン化され&2部でのキーパーソン、話の中心となる彼女、
導入部(笑)で骨抜きにされた方々にとって第二部は苦痛でしゃーないでしょうね。
遙萌え〜だったのに、二部に入ると突然孝之は水月と付き合っている(つーかコトの最中)。
せめて孝之が水月に惹かれた理由を明確に書いて欲しかったな。ドラマCDで補完ってあーた。
多重恋愛ゲーだから仕方が無いとはいえ、遙ルートでの水月の出番が多すぎ=邪魔が
自分の水月ポイントを大きく下げる理由でもある。
君が望んだ永遠、それは3年の時を経ち再び戻ってきて、遙(君)が望む永遠と成り得た…。
速瀬 水月:非常に損な役回りなヒロイン
ええと、第二部で孝之と付き合っているという設定が強制的に当てはめられるので、
他狙いの場合は必ず別かれなきゃいけないということで人気が出にくい悲劇の人。
かく言う自分も遙狙いだったので、水月の執拗なまでの付きまとい行為にはうんざり(;´Д`)
シナリオの欄でも述べたが、選択肢の指し示す方向と実際に孝之が起こす行動が違うことが
多々あるので、水月と別れたくても1ヶ月以上ズルズルと続いてしまうのはどうかと。
実際にココまで尽くしてくれる女がいたら即惚れますが…。
涼宮 茜::秀逸なストーリー
第一章であれだけ慕われていただけに、第二章での変貌ぶりに驚いた方は多いはず。
主人公への好意→愛情への進化の理由が弱い(というか書かれていない)のが気になる。
同じく、孝之が茜を選ぶという理由が弱いところも疑問。それは博愛主義者の孝之君だから仕方がないか。
それを抜きで、姉のために、孝之への気持ちを必死に隠す様はとても健気。茜ファンが増えるのもわかる。
大空寺 あゆ:断罪系キャラ、はいいすぎか?
サブキャラの中では最も人気のあるんじゃないっすか?
「あんですと〜!」とか「猫のうんこ踏めっ!!」などの謎の名台詞は記憶によく残ります。
考えがはっきりしていて、ウジウジと悩む孝之を叱咤するのはまさにプレイヤーがしたかった事。
水月を言葉で看破するのは痛快極まりないです。(水月、あんま好きじゃないんで…)
ただ、単体のシナリオとしてみると普通な気がしないでもないですが。健さんカコ(・∀・)イイ!
星○ルリ2世とは口が裂けても言っちゃいけませんよ。
玉野 まゆ:いや、狙いすぎな気が…
ドジ・天然ボケ・ロリ+時代劇マニア。ロリ好きにはたまらんかも知れんが俺はそんな属性持ってないので。
(他が濃すぎるために)個別シナリオとしては薄い気が。遙、水月との別れ方も不自然だし。
穂村 愛美:人は見かけで判断しちゃ駄目です
いや、もういろんな意味でやっとくべきでしょ、あんた…(笑)ここまで鬱にさせてくれたシナリオもそうはないよ。
おとなしい娘だと思って手を出したら拉致監禁、挙句の果てに孝之精神崩壊、知り合いには切り捨てられる…(w
ま、これも「永遠の愛」の形のひとつには違いないんでしょうが…(笑)
以下、コピペ文
>「監禁」
>それは愛美シナリオをやる前にうっかり目にしてしまった唯一のネタバレキーワード。
>…ナルホド、遙と水月の板挟みにあった孝之が現実逃避として愛美を監禁してしまうんだな。
>俺はそんなシナリオをこのキーワードから連想した。
>愛美を監禁して、あんなことやこんなことができる…。
>愛美は始めて見た時から、その気の弱そうな風貌に嗜虐心を感じていた。
>そんな彼女を監禁していたぶれる。たまんねえ!
>頭の中で泣き叫ぶ愛美を想像し、つい股間を反応させてしまう。
>自分の中のサドっ気が「早くプレーしろ!」と急かす。フフ…慌てるなよ俺。
>明日から会社もお盆休み。徹夜になっても差し支えはない。
>だから今夜はとことん愛美タンを「可愛がって」あげる事ができるんだ。
>そして高揚感を抑えつつプレー開始。
>
>俺「…………」
>只今、監禁(され)中。
天川 蛍:小学生は…ねぇ?(w
ええと、外見はアウト。だってありゃ小学s…(以下自粛)
あ、でもストーリーはサブキャラ中1番をあげていいぐらいの良さでしたね。
孝之が二部で唯一頑張っているシナリオだし。
星野 文緒::天川シナリオで真価を発揮
単体ではただの尻軽単なるサブキャラなのだが、上にも書いたとおり、天川シナリオで
この人の存在意義が発揮される。